「黒滝・森物語村」に架かる吊床版橋

黒滝・森物語村は奈良県吉野郡黒滝村にある山里型リゾート施設です。黒滝吊橋は、その遊歩道の一部として黒滝川の流れの上に架けられた吊床版橋で、長さ約115m、高さ約35mあり、この形式では日本最長級の吊橋です。

吊床版橋は主ケーブルが直接歩道を支えている形式の構造です。一方、同じ奈良県吉野郡の十津川村にある谷瀬の吊橋などは主ケーブルの下に歩道がぶらさがった構造になっています。

黒滝吊橋は、両岸に鉄塔がなく、シンプルな構造で周りの自然に溶け込んでおり、歩道から上にケーブルがないため、開放的で野趣に富んだ景観が楽しめます。また、従来型に比べて急勾配の歩行面と、適度な揺れでスリルと爽快感を味わえます。

下から見上げたところ。歩道に使われているのは黒滝村の特産品でもある吉野杉の丸太です。

全景:長さ約115m、高さ約35m