橋をどのようにして架設するかは、まず、施工場所の自然条件や作業環境などを把握することから始めます。そのためには、現地調査を行い、地形、気象、交通量、住宅環境、河川の状況を確認します。一方仮設機材などの調査を行い、長年にわたって培ってきた経験と実績をもとに、経済性、安全性、施工性に優れた最適な架設計画を行います。また、老朽化した橋を解体するにも架設技術を駆使して解体計画を作成します。

現地調査と架設工法

現地調査と分析結果より架設工法を選択します。

現地調査でビデオ撮影

代表的な架設工法

トラッククレーンベント工法

橋体の組立、架設にトラッククレーンを用いて架設する方法で、最も一般的な工法です。

送出し工法

地形や交通などの条件から橋梁下にベントが設置できない場合などに用いる工法です。

ケーブルエレクション直吊工法

橋梁下の架設条件が、深い谷部や流水部など、ベント設置が困難な場所で、両岸に鉄塔やアンカーの設置が可能な場合に用いられる工法です。

ケーブルエレクション斜吊工法

トラックおよびトレーラーで運搬された部材をケーブルクレーンで吊り込み、アーチ部材を斜吊索で受けながら閉合し、その後垂直材、補剛げたを架設する工法です。

多軸式特殊台車による一括架設工法

架設地点以外で組み立てた橋体を多軸式特殊台車にて架設地点まで運搬し、ユニットジャッキにて架設する工法。交差点部における急速施工に適用される。多軸式特殊台車の編成は、積載重量や支間長・幅員によって自在に組み合わせが可能である。

全体フローと当社の担当業務